※当サイトには広告リンクが含まれています。
交換対象となるのは、樽夢工房クドウ(富山県南砺市)が提供するロッキングチェア(15万点)と収納家具のチェスト(30万点)。酒造会社から引き取った使用済みのウイスキーたるを再利用した。長田神具店(砺波市)が取り扱う神棚は、総ヒノキ造りで、県の伝統工芸、井波彫刻で仕上げた。交換ポイントは15万点と30万点のもの2点。
エコポイントの交換方法は一般に商品券というケースが多いが「新築や改築を機に、家具や神棚が必要になるという人は、ぜひ県産品に目を向けて」と、県観光課では話している。商品の相当額は国の住宅エコポイント事務局から富山県いきいき物産を通じて地元企業に支払われる仕組み。
いよいよ住宅版エコポイントが始まりましたね!もちろん最も重要なのは、どういう工事や設計、建材にいくらのエコポイントがもらえるのかという点ですが、そのエコポイントを何に交換できるのか、というのも押さえておきたい点ですね。
住宅版エコポイントについては住宅エコポイント事務局のホームページで詳しく解説されていますが、大きく分けると「商品に交換する」か、「追加で何か工事をして、その工事代に充当する」か、の2つです。
後者については若干分かりにくいですが、要はエコポイント対象のリフォーム工事をする。それで住宅版エコポイントを獲得する。そのエコポイントを使って、何か別の工事ができる(1ポイント=1円換算)というものです。
一番いいのは「そもそものエコポイント対象のリフォーム工事代に充当する」というものですね。それこそ30万ポイント分のリフォーム工事代を30万円以内に抑えれば、あら不思議、タダで30万円相当のリフォームが出来てしまった、ということになります。ただそれだと経済効果は限定的ですし、税金の使い方としてもかなり不公平感がありますね。
もちろんそうならないよう、ポイントの付与率も上手に設計されていると思いますので実態としては「数%〜数割の補助」という形になるのではないでしょうか?
とは言いつつ制度の趣旨に反して、家主のほぼ負担ない形でリフォーム工事を提供する業者も出てきそうですね。どんな補助制度にも当てはまる話ではありますが。
ただ、それを避けるために、役所のチェックを厳しくして、結局、エコポイントの総額よりエコポイント制度に関わる役人の人件費の方が高くついた、みたいな馬鹿なことにはならないようにしてほしいですね。
さて今回の記事は、前者の「商品に交換する」に関わる話ですね。普通はギフト券とか電子マネーとか、換金性の高いものに交換するわけですが、地域の特産品を選ぶことができます。そして富山県の特産品はロッキングチェアとチェストに加えて・・・神棚!(笑)
神棚ですかー。笑うとバチが当たるかもしれませんが、少なくともエコと神棚というのはかなり遠いところにありますね。科学と宗教。先進と伝統。グローバルとローカル。シンプルと華やかさ。製品と工芸品。やっぱりかなーり遠いというか対極にあるような気がしますね。
観光課の人いわくターゲット顧客は「新築や改築を機に神棚が必要になるという人」ということですが、わざわざエコリフォームする人と神棚ユーザーとはかなり違う層のような気がします。ニッチ狙いといえばそうかもしれませんが、このニッチ戦略が功を奏するのかどうか!?注目したいと思います(続報があれば、ですが)。
ちなみに神棚は楽天で調べるかぎり安いものは1万円台から、高いものは1,000万円を超えるものまでありますが、15万円や30万円相当の神棚というのは真ん中に近いレベルなのですかね?仏壇だったらもっと高いような気がしますが。おそらく。そういう意味ではこちらの神棚を利用してもいいのかもしれません。
しかしエコポイントで神棚・・・やはり、記者にはちょっと遠いですね・・・。
ところで住宅版エコポイントに関しては記者は当初は否定的でしたが、実際、制度が始まって、内窓の設置工事などエコポイント狙いの商品を目にするにつれ、「ありかも」と思えてきましたね。やはりプロは商売がお上手です。また何か住宅版エコポイントの盛況を探る記事が出てきたら取り上げてみたいと思います。
(編集部)