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長期金利の上昇を受け、4行とも期間5年の固定型金利を0・15%引き上げ、年3・50〜3・55%にする。10年固定型の金利は0・20%、2年固定型の金利は0・05%それぞれ引き上げる。
12月になりました。いよいよ年の瀬ですね。毎年のことではありますが、月日が経つのは早いものです。2010年はいろいろあった年ではありますが、住宅市場に目を向ければ底打ちの兆しが見え始めるなど、昨年に比べればマシな年だったのではないかと思います。例年であればここから翌3月にかけて、新築住宅の販売数が増えていきますね。今回はどうなるでしょうか?
しかしなぜ3月末にむけて住宅市場は盛り上がるのでしょうね?住宅販売業者からすれば3月末というのは期末であって、販売競争に拍車がかかるということかもしれませんが、しかしそれはどの商品・製品だって同じはず。他の商品で3月末に販売が盛り上がるという話はあまり聞いたことがありません。
4月は異動の季節であり、入学・入社の季節でもあります。つまり人が動く季節なわけで、それに合わせて不動産市場が盛り上がりやすいというのはあるのかもしれません。
また、消費が盛り上がるのはボーナスが出たり何かとイベントの多い12月ですが、同じように12月に住宅に興味を持ち、1月に実家で家族会議を行い、2月に物件を決め、3月に引渡し、というような購入サイクルが成り立ちやすいのかもしれません。
というわけで住宅ローンへの関心もここから盛り上がってくるのかもしれません。
さて、12月の各銀行の金利が発表されましたが、新しい金利を見て「オヤ?」と思った方は少なくないかもしれません。全般的に金利が少し上昇しているのですね。先日、日銀がゼロ金利政策を復活させるなど追加の金融緩和を行っており、当然、金利は下がっていると思いきや、上昇するというのは違和感があるところかもしれません。
住宅ローン金利と関係の深い長期金利(10年)の推移を見るとこういう感じになっております。
意外なことにゼロ金利政策復活を発表した10月初旬を境にむしろ長期金利は上昇しているわけですね。約0.9%→約1.2%へと0.3%近く上昇していることになります。「ウワサで買い、事実で売る」というマーケットの格言そのままのような動きです。
金利が上昇した要因はいくつかあると思いますが、一番大きな要因と思われるのはやはり最近の株高ですね。約9,500円→約10,000円に上昇しております。株が高くなれば、金利も上昇します。
ではなぜ株高になっているかと言うと、最近の円安傾向を反映しているものと思います。
ではなぜ円安になっているかと言うと、これには諸説があるようで、一時的なものだとする説と、そうでないという説があります。相場は上がるか下がるかの2択しかありませんので、結果はもちろんどちらかになりますが、意外にアメリカ経済が堅調で円安傾向が続くとすると、日本の株価も堅調となり、金利も上昇傾向になる可能性がありますね。
こういう読みはえてして当らないものですが、「景気も悪いし、日銀がお金をジャブジャブにしているわけだから、金利も下がるだろう」と考えていると、意外にそうでもない可能性がある点は注意が必要ですね。
とはいえデフレ経済が続く日本では金利が上昇するといってもたかが知れていますが・・・。
(編集部)