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お金に余裕がない方はもちろん、たくさん収入がある方も、「お金の貯め方」「お金の使い方」は覚えておいて損はないものでしょう!『貯蓄のチカラ』(秋津智幸/著、午堂登紀雄/監修、朝日新聞出版/刊)は、「30代から考える、お金の使い方と貯め方」をテーマに、効率的な貯金と節約、不動産の買い方と選び方、保険に対する自覚、投資との付き合い方、そしてよい借金力の身につけ方などをわかりやすく教えてくれます。
例えば、住宅の購入を考えた場合、早く買ってしまう方がいいのか、十分な貯蓄ができてからにすべきかで悩むのではないでしょうか。環境にもよりますが、これは、早いほどメリットがあるといえます。なぜなら、遅いと「住宅ローン」がネックになるからです。
「住宅ローン」は最長で35年という、長い長い借金ですが、仮に30歳で35年ローンを組むと、完済するのは65歳になる年です。65歳という年齢は、多くの会社で定年を迎えた後です。つまり、年をとってから長期ローンを組むと、返済途中で定年むかえるので、収入が減ってからもローンに追われてしまうのです。
※30代で金利2%のローンを3000万円、35年返済で組むと、月々99378円の返済が35年続くことになり、月約10万円の支出が60歳代まで続くことになります。
子供が小さいうちは養育費も安いので、早いうちからローン返済が始められれば、その分将来が楽になるのです。そういう理由で、30代の住宅購入は利に適っているのだそうです。
こういったことは、知っているのと知らないのでは大きな差になります。
30代は結婚、出産、転職など、人生の転機が重なりやすい年代です。
いざという時に慌てふためかないように、早いうちから効率のよいお金の貯め方、使い方、借り方を学んでおきましょう。
「最も効率のいいマンション購入のタイミング」とは、なかなか刺激的なタイトルですね。金利動向や地価・不動産価格の動向、各種優遇政策が「効率」に影響しますし、もちろんライフスタイルやライフステージも影響すると思います。いろいろな要因がある中で上記記事の結論は・・・
・早いほどメリットがある
とのこと。はぁ、まぁ、住宅ローンの返済負担に限ればそうですが・・・「最も効率のいい」と銘打つほどのアドバイス、ということもないですねぇ。
持ち家と賃貸のコストを比較した場合、当初30年くらいは基本的には大きな差はありません。ではどこで大きな差が出てくるかと言うと30年目以降、ですね。30年も経てば持ち家は負担が大きく軽減されていくのに対して、賃貸も減りはしますが、一定のコストは残ります。
そう考えれば、住宅取得が早ければ早いほど、「30年目以降」の時間が取れるわけで、人生の中の住宅コストを下げられる可能性が高まってきます。
しかしここで注意しないといけないのは、それだけ長期間住めるマンションを選べることが大切で、そのためにはある程度、ライフプランが固まる必要があります。一番大きいのは当然、結婚するのかしないのか、という点と、次に結婚したとして子どもが何人欲しいのか・授かるのか、という点ですね。2人家族と4人家族では求められる広さや間取りが全く違いますし、求める生活環境も変わってきます。
そう考えるとやはり住宅取得のタイミングは30代半ばから後半以降にならざるを得ない、というのが一般的なのでしょうね。
「早ければ早いほどいい!」と思って20代や30代前半で取得したとしても、その後の思わぬライフプランの変更により「買い替え」などをしないといけない羽目になると、住宅関連の費用がどんどんかさんでいくことになります。
つまりは、「最も効率のいいマンション購入のタイミング」とは、一生住めるマンションに出会えた時であって、単純に「早ければ早いほどいい」とはいえないような気がしますがいかがでしょう?
ちなみにもう1点、マンションを購入する際に頭の片隅に入れておかないといけないのは「建て替え」問題ですね。マンションの耐用年数は諸説がありますが、一般的には4〜50年ということだと思います。とすると、若い時期に購入すればするほど「建て替え問題」に巻き込まれる可能性が出てきます。
で、今のところ建て替えが円滑に進むような状況ではないですね。さすがにあと10年・20年もすれば、より現実的な環境整備が整ってくると思いますが、その点は注意しておく必要がありそうです。
記者の結論とすればやはり、マイホーム選びは結婚と一緒で、タイミングよりは相手の中身の方が重要であるのは間違いないところですね。
(編集部)