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<編集部からのコメント>
住宅購入の際に最も気になるものの1つが住宅ローン金利の動向です。金利の上下は毎月の住宅ローン返済額に直結しますので、動向を気にするのも当然だと思います。
一方で地価=土地の値段の動向はいかがでしょう?買うタイミングを自由に選べる人や、売却益を狙っている人には重要かもしれませんが、多くの方は生活上の必要性が高まってマイホームの購入にいたるわけで、いつまでもベストなタイミングを待ち続けるわけにはいかないでしょうし、マイホームである以上、ホイホイ転売できないでしょうから、意外に地価の動向にはあまり関心がないかもしれませんね。
また、他の商品と違って、不動産は1つとして同じものはありません。気に入った物件と全く同じ物件に出逢えることはない、まさに一期一会の世界ですから、地価をどうこう言う前に、やはりいい出会いがあれば購入するのでしょうし、それでいいのだと思います。
とは言いながら、実際に転売するかどうかはともかく、気持ちの上では「買うときは安く、買ってからは高く」という方がいいですね。そんなわけで世の地価の動向をチェックしてみると、景気回復がなかなか進まない中では意外に感じますが、国土交通省が発表した4月1日時点の地価動向調査報告によれば、全国主要150地区のうち、22地区の地価が3カ月前に比べて上昇し、「上昇」「横ばい」の地区は合計で全体の3分の2を超えた、ということであります。
ほう!全国の地価は意外に好調だということですね。ただ裏返せば3分の1はまだ下落が続いているということですから、「地域によってまちまち」という方が正確かもしれません。原データをチェックすると具体的な数字はこうなっています。
・上昇 :16地区→22地区
・横ばい:70地区→80地区
・下落 :64地区→48地区
こうしてみると3ヶ月前の前回調査から下落地区が確実に減少しているのが分かります。だとすると、「まちまち」というより「底入れ」という表現で正しいのかも・・・しれませんね。
下落した地点より、上昇した地点の方が多くなればいよいよ、地価は上昇ということになりますが、今のペースでいけば次回調査の3ヶ月後というよりは半年後ということになるのでしょうね。
足元では株価と同様、景気も黄色信号となっておりますが、地価はその逆風に耐え、順調に回復するのでしょうか?いずれにせよ、不動産価格が思っていた以上に堅調である点は留意しておいた方がいいのかもしれません。
ちなみに上昇した22地区の区市町村名をピックアップするとこうなります。
1.札幌市中央区
2.札幌市中央区
3.東京都中央区
4.東京都渋谷区
5.東京都墨田区
6.東京都江東区
7.横浜市都筑区
8.川崎市中原区
9.川崎市中原区
10.金沢市
11.名古屋市中村区
12.名古屋市中村区
13.名古屋市千種区
14.名古屋市熱田区
15.京都市中京区
16.大阪市福島区
17.大阪市天王寺区
18.大阪市阿倍野区
19.神戸市東灘区
20.芦屋市
21.福岡市中央区
22.福岡市博多区
いかがでしょう?毎回思いますが、首都圏は意外に少なく、愛知県や関西地方が強いのが印象的ですね。
繰り返しになりますが、マイホーム選びは一期一会。回りの動向に左右されず、ほれ込んだ物件を購入しておけば間違いないと思いますし、健全だとも思いますが、地価の動向を知っておくこと自体は悪いことではないと思います。
特に今後、地価が底入れされ、上昇していく局面になるのであればなおさらですね。参考になさってください。