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毎月大体残り3営業日くらいになってくると、各種報道によって翌月の大手銀行の金利が分かってきます。そこでそうした情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。
ちなみに、すでに7月の住宅ローン金利の全体的な予測については以下の通りご案内しております。
>>>[2016年7月の住宅ローン金利予想]長期金利は大幅低下も英選挙の結果次第
簡単に言えば、7月の住宅ローン金利は「−0.1%〜−0.2%程度下がる」と結論づけております。
ただこれは条件つきで、イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票が「残留」になった場合には逆に金利が上昇する可能性もあると思っていたのですが、結果は無事(?)に「離脱」となり、「7月の住宅ローン金利は低下」でほぼ確定しました。
住宅ローン金利の低下については確かに喜ばしいことではありますが・・・その後の金融市場の混乱を思えば気持ちは複雑ではあります。
次に7月のフラット35の金利については以下の通り予測しております。
>>>[2016年7月のフラット35金利予想]前月比-0.11% 表面金利0.99%?
こちらもまとめるとこうですね。
・フラット20金利 : 0.99% → 0.90% (−0.09%低下)
・フラット35金利 : 1.10% → 0.99% (−0.11%低下)
6月は意外にも上昇したフラット20・フラット35ですが、7月は順当に低下ということになりそうです。しかも結構な金利引き下げですね。どちらも「1%割れ」を達成できるでしょうか?
本題に戻って報道内容をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2016年7月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.875% → 0.875% (据え置き)
・10年固定 : 0.850% → 0.550% (−0.30%低下)
・20年固定 : 2.600% → 2.500% (−0.10%低下)
>>>三菱UFJ銀行の最新金利はこちら
上記の通り長期金利は低下しているわけで、こちらも金利引き下げは順当ですが、ただそれでも10年固定金利の「−0.3%引き下げ」というのは圧巻ですね!
他行動向に加え、夏のボーナスシーズンということもあり、「いよいよ本気を出してきた」と言えそうです。
なお上記は表面金利であり保証料(+0.2%)込みではこのようになります。
◆三菱UFJ銀行の2016年7月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 1.075% → 1.075% (据え置き)
・10年固定 : 1.050% → 0.750% (−0.30%低下)
・20年固定 : 2.800% → 2.700% (−0.10%低下)
次にみずほ銀行の7月の金利はこうなっています。こちらは最初から保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2016年7月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 1.275% → 1.275% (据え置き)
・10年固定 : 1.450% → 1.400% (−0.05%低下)
よく話題に上る10年固定金利は「−0.05%低下」ということで、プライスリーダーである三菱UFJ銀行との金利差はかなり開きそうですね!
ただし、みずほ銀行は月中での金利変更やキャンペーン開始を得意にしていたと思いますので、7月も同様に月中のどこかで大規模な金利引き下げを用意しているのかもしれません。
最後に人気の住信SBIネット銀行の金利は、親銀行である三井住友信託銀行の金利を当てはめるとこのような予想です。
◆住信SBIネット銀行の2016年7月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.568% → 0.568% (据え置き)
・10年固定 : 0.600% → 0.500% (−0.10%低下)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらも順当な金利変動だと言えそうです。ただしこちらはあくまで予想ですのでご留意ください。最近は微妙に外しております・・・。
なお住信SBIネット銀行の「借り換え」向けの変動金利はこのようになっています。
◆住信SBIネット銀行の2016年7月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利(借り換え) : 0.497% → 0.497% (据え置き)
こちらは数多ある住宅ローン金利の中でも最低水準ですね!借り換えを検討されている方は要チェックです。
こうやって各銀行の来月の金利をながめてみると市場金利が低下していることはありますが、全般的にかなり積極的になっていることがわかります。7月の住宅ローン市場は再び大いに盛り上がりそうですね!
そして当サイトの「−0.1%〜−0.2%程度下がる」 という予想も「おおむね合格」ということになりそうですがこちらも期待しておきたいと思います。手前みそで恐縮ですが・・・。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
全体的には長期金利の動きに追随しているということですね。参考になさってください。
みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>