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[12月の住宅ローン金利予想]
+0.05%〜0.10%程度上昇も、キャンペーン金利に期待

このページでは、足元の金利動向から、来月の住宅ローン金利を予想します。
2016年11月14日

長期金利はトランプショックにも関わらず上昇し−0.02%


■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)




11月も半ばとなってきました。いよいよ今年も終盤ということですね。

一足早く今年を振り返れば、住宅ローンに関して言うと今年はもう「サプライズ続き」だったということになりそうです。

まず最初のサプライズは1月末に発表された「マイナス金利政策」ですね。金利がマイナスになるというのは「驚天動地」といった感じですが、結果的に住宅ローン金利も劇的に低下しました。

そして今年2つ目のサプライズとなったのが「Brexit」ですね。これによって世界経済の先行きに対する懸念が広がり、金利は史上最低水準まで低下しました。

しかし何といっても今年最大のサプライズとなったのがアメリカ大統領選挙です。結果は予想外のトランプ氏勝利となりました。事前の世論調査が当たらなかったという点でも、偏狭なポピュリストが選ばれたという点でも驚きだったわけですが、さらに驚きなのはその後の金融市場が堅調に推移していることですね!

株高、ドル高、金利高ということで金融市場がトランプ大統領を大歓迎している様子がうかがえます。実現不可能な公約や保護主義・閉鎖主義的なポリシーを踏まえれば「株安・ドル安」になるかと思えたのですが・・・相場というのは一筋縄ではいかないものです。

またトランプ氏は、アメリカの中央銀行であるFRBのイエレン議長もクビにすると発言していたと思いますので、これまでの金利引き上げ路線が修正されるかと思いきや、報道などを読む限りそういうこともなさそうです。とすると「金利高」になるのも当然なのかもしれません。

何から何まで驚きだった2016年の今年の漢字は「驚」かもしれませんね・・・しかも現在進行形です。

そうした国内外の市場動向を受けて日本の長期金利もジワジワと上昇し、本日は−0.02%まで金利が上昇しています。一時は−0.3%近くまで金利が低下していたことを踏まえれば随分と回復してきた印象を受けますが、問題はここからさらに上昇するかですね。

仮に長期金利がプラス圏内に戻ってくれば住宅ローン金利も相応に金利上昇圧力を受けるわけですが、ではもう一段の上昇があるかと言うと・・・恐らくそれはないと思います。というのも日銀が長期金利の操作目標を0%に設定しているためですね。

0%まで長期金利が上昇=国債価格が下落すれば、日銀がすかさず買うことになりますので、これはかなり強固な上値になってきます。とすると今般の金利上昇もそろそろゴールは近いということです。

一方で。

先月の当欄で期待を表明した日銀の追加緩和=政策金利の引き下げも少し実現が遠のいた感がします。円安に向かうのであれば追加緩和をしなくてもインフレ圧力は自然と高まってきますし、下手に動いてアメリカから「為替操作国」と指摘されれば大変なことになってしまいます。

さらに報道によれば日銀幹部自身が「追加緩和は金融危機のような状態にならないと実施されない」と言った趣旨の発言をしたようですので、それが正しいのだとすれば、日銀は早期の追加緩和を考えていない、ということになります。

とすると・・・当面は今のような−0.05%前後、あるいは0%前後の水準での金利推移が続いていくのかもしれませんね。

仮に長期金利があまり動かないということになると、住宅ローン金利もまたあまり動かない、ということになります。上昇しても下落しても小動きにとどまる、ということですね。

そうした中で唯一期待できるとすれば、これまた先月もご案内しましたが、 例年3月の期末に向けて住宅ローン需要が増加してくることから、キャンペーン金利などを通じて市場金利の動向にかかわらず住宅ローン金利が積極的に引き下げられる、という動きです。

実際、これまでの住宅ローン金利の動きを思い返せば、特にメガバンクは12月や2、3月に金利を引き下げてきたように思います。もしそうした動きが再現されるのであれば相応に期待してもいいのかもしれませんね。

ただそうは言いつつ、仮に下がったとしても今の住宅ローン金利の水準から大幅に下がるかと言うとそれはなさそうです。

一部の銀行ではすでに住宅ローンビジネスが赤字となっているようですからね。だとすると今後下がるとしても−0.1%〜−0.2%とかそう言ったレベルであり、むしろ大局的に見れば市場金利と同様に「結局は住宅ローン金利も安定して推移する」と言うべきなのかもしれません・・・。

ここで世界の金利をチェックしておくと、まずドイツの金利はこのようになっています。



ガバっと上昇してきていますね!驚きです。予想されるのはアメリカの金利上昇に引っ張られてという理由ですが、アメリカの長期金利はこのように推移しています。



こちらもかなり派手に上昇していますね!2%台まで戻ってきました。これは、上記のようにFRBの利上げが12月に予想されていることに加えて、トランプ大統領が公約を実現しようと思えばアメリカの借金が大きく膨らむことから、そうしたアメリカの信用力悪化に伴う金利上昇=「悪い金利上昇」が懸念されているからかもしれません。

いずれにしても世界の金利は上昇傾向にあるわけで、住宅ローン利用者からすれば日銀の新たな金融緩和の枠組みの元、日本の金利上昇だけはきっちり抑えこまれることを期待したいと思います。

ちなみに。

いつもご案内しているように、日本の金利は中長期的に見れば本格的に上昇する機運は全くありません。2%のインフレ目標達成に向けて努力している日銀が、インフレ率がマイナスに低迷している今、金融緩和策を終了させることはあり得ないからですね。

こうした日銀の金融緩和が睨みをきかせている間は大きく金利上昇することはあり得ないということです。

気になるのはこの「異次元の低金利」がいつまで、どれくらい続くのか、という点ですが、これまでは「次の消費税増税のタイミングである2017年4月までは続く可能性が高い」とご案内してきました。

しかし増税は2年半延期となりましたので「異次元の低金利もまた2019年秋まで続く可能性が高い」ということになります。

プライマリーバランス黒字化」や「GDP600兆円達成」などの政策目標を考慮すれば実際には2020年代半ばまで続くということですかね?もちろん永遠に続く可能性すらあります。

つまり我々が想像する以上に長い間、低金利が継続する可能性があるということですね。参考にしてみてください。

では2000年からの長期金利の推移を振り返るとこのようになっています。



マイナス水準にあるわけですから当たり前ですが、長期金利は「歴史的な低水準」にあることがよくわかります。これまで最も低い時期でも0.5%前後だったわけで、今は「空前の低金利」ということですね。繰り返しになりますが、ぜひこのチャンスを生かして、毎月の住宅ローン返済額を大いに削減していただければと思います。

一方で。

このグラフからあえて注意点を挙げるとすれば、前回の景気回復局面である2003年〜2006年ごろの金利推移を見てみると、2003年には長期金利が0.5%前後という当時の過去最低水準まで下がったのち、その後1.5%近くまで跳ね上がっていることが分かります。

たかが1.5%ではあるのですが、されど1.5%と言えます。今の長期金利はマイナスですからね!仮にそうなれば住宅ローン金利も当然、相応に上昇することになります。

2003年当時、世界経済の見通しが大きく好転したことや、小泉政権への期待、りそな銀行への公的資金注入により金融不安が大幅に後退したことに加え、「VaR」と呼ばれるリスク管理手法に起因する「VaRショック」と名づけられた「国債の投げ売り」が金利上昇を加速させたと言われてますが、そもそも金利のバイオリズムとして、「好景気の前が最も金利が低い」のだとすると、長期的に見れば、これから金利が上昇する可能性というのはゼロではありません。

繰り返しになりますがこれは「長期的に見れば」ということであり、上記の通りマイナス金利政策が実行された上にさらなる金融緩和が実施され、デフレに戻りつつあるように見える現状では金利が極めて上がりにくいこと自体は変わりません。

しかしそれでも今の歴史的な低水準からすれば、いつかは「多少なりとも」上昇する可能性があります。それが「かなり先」だとしてもです。

焦る必要は全くありませんが、そうした点からも今が住宅ローンの借り入れ・借り換えの絶好の機会であることは間違いありません。来月の住宅ローン金利は多少上昇するかもしれませんが、そうした細かな金利変動に左右されることなく、ぜひこの低金利を上手に活用してもらいたいと思います。

さて2016年12月の住宅ローン金利を占う上で、いつものように早めに来月の金利を発表しているソニー銀行の住宅ローン金利をチェックすると・・・今月も一歩早かったのかまだ発表されていませんね!

恐らく明日か明後日には発表されると思いますので気になる方はチェックしてみてください。

次に、これまたいつものように今月の国債の平均金利と、先月のこの時期の国債の平均金利の差をチェックするとこのようになります。

◆11月14日現在の今月の国債の平均金利と、先月中旬までの国債の平均金利

・1年  : −0.32% → −0.32% (変わらず
・10年 : −0.06% → −0.05% (+0.01%上昇
・20年 :  0.38% →  0.38% (変わらず
・30年 :  0.49% →  0.50% (変わらず

全体的には「ほぼ変わらず」ということですね。とすると来月の住宅ローン金利は「据え置き」が予想されるわけですが、ただ上記でも触れたアメリカ大統領選挙の影響が出てくるのはこれからです。

少なくとも足元では緩やかな上昇傾向にあることを踏まえると12月の住宅ローン金利は「+0.05%〜+0.10%程度上昇する」可能性があると予測しておきたいと思います。

ただし繰り返しになりますが、今後の住宅ローン金利は需要期到来に伴う積極的なキャンペーン金利でわずかながらも低下する可能性がありますので、今後数ヶ月の間に新規借り入れ・借り換えをご検討の方は早めに住宅ローン審査を済ませておかれることをオススメします。

最後に住宅ローン「変動」金利について。

人気の住宅ローン金利タイプと言えば変動金利ですが、この変動金利タイプのベースとなるのは長期金利ではなく「短期金利」です。

そしてこの短期金利については日銀の「ゼロ金利政策」によって一足早く金利ゼロに到達したことに加え、日銀が完全にコントロールしているために上がることも下がることもなくずっと「超・低金利」を維持してきました。

では11月14日現在の代表的な短期金利である「無担保コール翌日物」金利は「−0.050%」とこちらもマイナス水準ですね!1ヶ月前の金利は「−0.032%」でしたから、さらに低下していることになります。

加えて日銀のこうしたゼロ金利政策=短期金利の引き下げ政策もまた、日銀自身が明言しているように十分なインフレ状態となるまで続けられますから、「相当の長期間」継続されるのは間違いありません。

そしてそのように短期金利の低下がまだまだ続くとすれば、それはつまり、住宅ローン変動金利タイプもまだまだ低金利が続くことを意味します。

そもそも繰り返しになりますが、少子高齢化が進む日本では、円安や増税などの一時的な要因を除けば、「十分なインフレなど永遠に起こらない」かもしれませんしね。

住宅ローン金利が上昇した、低下した、と言ってもそれはあくまで10年固定や20年固定といった「固定金利タイプ」の話であり、「変動金利タイプ」は基本的にはゼロ金利政策が復活した2008年12月以降の約8年間全く上昇していません。

住宅ローンの変動金利タイプをご検討の方は、長期金利の変動に一喜一憂する必要は全くない、ということですね。

参考になさってください。

みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

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