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毎月大体残り3営業日くらいになってくると、各種報道によって翌月の大手銀行の金利が分かってきます。そこでそうした情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。
ちなみに、すでに8月の住宅ローン金利の全体的な予測については以下の通りご案内しております。
>>>[2017年8月の住宅ローン金利予想]
概ね据え置きも、わずかな利上げ、積極的な利下げ、両方あり
8月の住宅ローン金利は「概ね据え置きだが、わずかに住宅ローン金利を引き上げてくる銀行も、逆に積極的に住宅ローン金利を引き下げてくる銀行もある」と予想しました。
予想になっていないような気もしますが・・・スミマセン。
次に8月のフラット35の金利については以下の通り予測しております。
>>>[2017年8月のフラット35金利予想]
前月比+0.02% フラット35表面金利1.11%?
まとめるとこうですね。
・フラット20金利 : 1.03% → 1.05% (+0.02%上昇)
・フラット35金利 : 1.09% → 1.11% (+0.02%上昇)
こちらはわずかに上昇すると予想しました。
では本題に戻って8月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年8月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.775% → 0.775% (据え置き)
・10年固定 : 0.700% → 0.800% (+0.10%上昇)
変動金利は「据え置き」である一方、10年固定金利は「+0.10%上昇」となっています。
4月に10年固定金利を大幅に引き上げた三菱UFJ銀行ですが、5月には逆に大幅に引き下げ、6月には再び上昇させ、7月はまたまた引き下げ、8月は今度は引き上げるということで・・・全く足腰が定まりませんね!
確かに長期金利はこの1ヶ月に限って言えばわずかに上昇ししましたが、しかし「+0.1%もの上昇」ではありません。最近の三菱UFJ銀行の金利変動は理解に苦しみます。何か「金利をいじる」ことが目的になっているかのような気すらしてきますね・・・。
先月も述べましたが、住宅ローンの手続きには1ヶ月弱かかることを思うと、三菱UFJ銀行の住宅ローンを利用しようとされている方にはこうした動きはいい迷惑ですね!何等かの都合があるのでしょうけれど、もう少し利用者の立場にたった運営を期待したいと思います。
同じ三菱グループでありながらauじぶん銀行の住宅ローン金利の方がはるかにユーザーフレンドリーです。
なお上記は表面金利であり保証料(+0.2%)込みではこのようになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年8月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.975% → 0.975% (据え置き)
・10年固定 : 0.900% → 1.000% (+0.10%上昇)
他の大手銀行が「利上げ」で追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の8月の金利はこうなっています。こちらは最初から保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2017年8月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.800% → 0.800% (据え置き)
・10年固定 : 1.025% → 1.025% (据え置き)
こちらは変動金利も10年固定金利も「据え置き」ということですね・・・つまりはメガバンク間でも足並みが乱れているということです。その原因はもちろん三菱UFJ銀行の落ち着きのない金利動向にあるのだと思いますが。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2017年8月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.444 → 0.444% (据え置き)
・10年固定 : 0.660% → 0.660% (据え置き)
・20年固定 : 1.010% → 1.010% (据え置き)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらも主要金利については「据え置き」ということですね。
となると消極的なのか?という印象を受けるかもしれませんが、住信SBIネット銀行はすでに6月に変動金利を従来の0.447%から0.444%に引き下げていますね。その点ではこの3行の中では最も積極的と言えそうです。
というわけで上記3銀行の金利を見る限り、8月の住宅ローン金利は概ね「据え置きもしくは若干の引き上げ」ということになりそうです。予想としては繰り返しになりますが「概ね据え置きだが、わずかに住宅ローン金利を引き上げてくる銀行も、逆に積極的に住宅ローン金利を引き下げてくる銀行もある」としているわけですが、果たしてどうなるでしょうか?
なお、すでに8月の住宅ローン金利が発表されておりますので、上記3銀行の8月の金利は確定です。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
概ね連動してきたわけですが・・・ただ最近ではややその相関関係が崩れてきているようです。
その原因はやはり三菱UFJ銀行ですね。
「他の住宅ローン金利が上がっているのに下がっている」分には問題ありませんが、「他の住宅ローン金利が下がっているのに上がっている」となると要注意です。
意識して各銀行の金利動向をチェックしていく必要がありそうです・・・。
参考になさってください。
みなさんが8月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>