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今朝の日経新聞の報道によれば三菱UFJ信託銀行が来年4月から住宅ローンの新規融資を停止するということですね!三菱UFJ信託銀行の住宅ローンは決してメジャーな商品ではないものの、一部のランキングでは上位だったかと思いますので驚きです。
では今後、三菱UFJ信託銀行は住宅ローンを全く扱わないかと言うとそうではなく、三菱UFJ銀行の住宅ローンを「仲介する」ということのようです。つまり来年4月以降は、三菱UFJ信託銀行に行っても三菱UFJ銀行に行っても同じ住宅ローンを紹介される、というわけですね。だとすると住宅ローン目当てでわざわざ三菱UFJ信託銀行に行く人はいなくなりそうですね。
ちなみにこのように三菱UFJ信託銀行が自前の住宅ローンを取りやめる背景としては、住宅ローンの貸し出し競争が激しく収益が悪化しているということもあるのでしょうけれど、それ以上にMUFGグループ内で進められている業務再編の影響の方が大きいのでしょうね。つまりグループ内で重複している業務を一本化していこうとする動きです。
例えば、みずほグループでは何年も前に整理を終え、みずほ信託銀行が住宅ローン業務を終了して久しいですね。その点では遅すぎたくらいと言えるのかもしれません。住宅ローン利用者としては選択肢が減るわけで歓迎すべき動きとは言えませんが・・・。
いずれにしても、これはあくまで「グループ内再編」の話ですから、他の銀行にこうした動きが広がっていくことはなさそうです。
さて気になる、住宅ローン利用者への影響ですが、上記の通り「三菱UFJ信託銀行に行っても三菱UFJ銀行に行っても同じ住宅ローンを紹介される」という点以外の影響としてはこういったことが挙げられます。
・これまで三菱UFJ銀行住宅ローン利用者で他行に借り換えようとされる方に勧められてきた、三菱UFJ信託銀行への借り換えという裏技が使えなくなる(逆もしかり)。
一般的に「同じ銀行内での住宅ローン借り換え」はご法度なわけですが、他行に借り換えられるよりはマシということで、今まで三菱UFJ銀行の住宅ローン利用者が借り換えの相談に行くと三菱UFJ信託銀行での借り換えを勧められるということがありました。
しかし恐らく来年4月以降はこの手が使えなくなるということですね。だからどうした、という話ではありますが、三菱UFJ銀行住宅ローン利用者の方は頭の片隅に入れておいていただければと思います。
なお、既に三菱UFJ信託銀行から住宅ローンを借りている方は、特に契約が移管されるということもなさそうですので安心して良さそうです。懸念があるとすれば、変動金利や当初固定金利を利用した場合、次の金利切り替えのタイミングで引き続き有利な金利が提供されるのかどうかという点ですが、さすがにMUFGグループですので著しく不利益な扱いをすることはないと思います。
・・・ですが。
まだ検討中の方は、ここからあえて三菱UFJ信託銀行の住宅ローンを選ぶのはやめておいた方が無難かもしれませんね。
なお三菱UFJ信託銀行は報道を受けて以下のようなプレスリリースを発表しています。
・本日、一部報道機関より弊社の住宅ローン業務に関する報道がなされておりますが、弊社が発表したものではありません。弊社は住宅ローン業務のあり方について様々な検討
を行っておりますが、現時点で決定した事実はございません。
このようなトーンの場合は大抵、報道内容が真実であることが多いですね。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>