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この12月の住宅ローン金利はネット銀行を中心に変動金利引き下げの動きもあり、「新規借り入れ」も「借り換え」もそれなりに盛り上がってきそうですね。
他方、これから住宅購入を検討されている方にとっては住宅ローン金利だけでなく、住宅価格の動向も気になるところです。
そうした全体的な住宅価格の動向を把握する上で便利なのが国土交通省が発表している住宅価格指数であり、当サイトでも積極的にご案内してきましたが、2017年5月分から発表が止まっておりました。その理由は「不正アクセス」ということで・・・渋い状況ですね・・・そんなセキュリティレベルで日本の国土交通が守れるのか心配ですが、皮肉はさておき、ようやく一定のセキュリティが確保できたのか久しぶりにデータが更新されています。
残念ながらまだ「2017年6月時点」ということで、もはや半年前の状況ということになりますがその結果はこうなっています。
相変わらずマンション価格は高騰を続ける一方で、住宅地・戸建ては低位安定するという「1強2弱」の状態です。なぜこのような価格差が生じているのか、素人の記者には全く分かりません。「爆買い」や「タワマン節税」ブームは終息したのではないかと思うのですが・・・。
ちなみに地域別のブレイクダウンをチェックしてみるとこうなっています。
地域別にみても住宅地や戸建て住宅は前年同月比でほとんどマイナスとなっている一方、逆にマンション価格はほとんど上昇しており、「マンションバブル」と言って差し支えないのでしょうね。
中でも北海道・北陸・四国地方ではマンション価格が前年同月比で10%以上上昇しているということですからご注意ください。
ただこれらの数字は上記の通り「2017年6月現在」ということですから、もう少し新しい数字を知りたくなりますね。というわけで毎月のようにご案内している日本不動産研究所の不動研住宅価格指数をご紹介したいと思います。
ちなみに前月発表された同指数によれば首都圏の既存マンション=中古マンションの価格は4ヶ月連続マイナスだったほか、前年比でもマイナスとなり、「潮目の変化」を予感させるものでした。
>>>朗報!?首都圏中古マンション、4ヶ月連続下落中。日本不動産研究所調べ
では11月28日に発表された「2017年9月現在」の中古マンションの価格指数はと言うとこのようになっています。
数字を抜き出すとこうなります。
・首都圏 : 前月比+0.76%/前年比+0.63%
・東京都 : 前月比+0.33%/前年比+0.35%
・神奈川県 : 前月比−0.13%/前年比+0.13%
・千葉県 : 前月比+3.75%/前年比+5.44%
・埼玉県 : 前月比+3.29%/前年比−0.77%
つまり・・・あっさりプラスに転じてしまったわけですね!マンション価格の値下がりを多少期待していた記者とすれば残念な結果と言えます。
この結果によって4ヶ月連続で下落していたマンション価格が下げ止まってしまうのか、それともこれはあくまで一時的なものであり再び下げに転じるのか、今後の価格動向を注視したいと思います。
ただ衆院選後の好調な株価などを勘案すると、どちらかと言うとマンション価格には「向かい風」より「追い風」の方が強そうですが・・・。
未来の住宅価格を正確に予測できる人はいませんが、マンション購入をご検討の方は合わせて、注文住宅や戸建て住宅も比較検討されることをお勧めしたいと思います。
また、「それでもマンションが良い!」という方は上記指数を参考に、30%程度の下落はあり得るかもしれないということをお含みおきいただければと思います。たかが30%、されど30%ですね。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>