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新型コロナの影響は当然のことながら住宅ローンにも及んでいるものと思いますが、先日取り上げた日銀の「主要銀行貸出動向アンケート調査」の2010年10月版では、住宅ローン需要が大きく回復したことが示唆されていました。
他方で金融機関の今後3ヶ月の貸出スタンスも積極化傾向となっており、需要と供給の両面で先行きが明るい回答結果となっていました。
>>>コロナ禍で住宅ローンは増えた?減った?今後の見通しは?日銀貸出動向調査2020年10月版
とは言いつつ、コロナ禍は住宅ローン利用者の収入を直撃するだけに金融機関の住宅ローンに対する懸念はむしろ高まっているものと思います。
では具体的に「住宅ローンについて懸念されるリスク」について、金融機関はどう考えているかと言うと、住宅金融支援機構が発表した「民間住宅ローンの貸出動向調査」によればこうなっています。
1位の「金利競争に伴う利ザヤ縮小」や、2位の「他機関への借り換え」は1年前の前回調査と大きな変化はないものの、3位の「景気低迷による延滞増加」は前年の33.0%から50.2%に大きく上昇しています。
金融機関の「住宅ローンの貸出は増やしたいけれど、延滞は心配」というジレンマが感じ取れますね。
そうした状況の変化を受けてか、各金融機関の審査姿勢はこのように変化しています。
特に「地方銀行」「信用組合」「労働金庫」において審査の厳格化傾向が鮮明となっている他、「都銀・信託」のように、厳格化までは行かなくても「慎重になった」という回答も多いですね。
全体的にはそれでも「ほとんど変わらない」という回答が多いわけですが、実際に住宅ローンの審査を受けてみると「想定外に落ちてしまう」ということもあり得るということですね。
そうなっても困らないようにコロナ禍の住宅ローン申込は
・早め早めに申し込む
・審査落ちすることを想定して複数の金融機関に申し込む
・贈与なども活用してなるべく自己資金を増やしておく
と言った対策が必要になってきそうですね。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>