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過去1年の住宅ローン市場の最大のハイライトはやはり「コロナ禍」ですね。影響が顕在化し始めたのは昨年2〜3月ですが、それ以降はやはり住宅ローンの新規貸し出しも減少しているのではないかと思います。
では実際に住宅ローンの貸し出し状況がどうなっていたのかと言うと、そうした「住宅ローン需要」をタイムリーに知ることができるデータが、住宅金融支援機構が3ヶ月に1回発表する「業態別の住宅ローン新規貸出額」調査です。その最新版=2020年10月〜12月期の結果が発表されていますので早速チェックしてみるとこうなっています。
2020年10月〜12月期の結果はこうですね。
・2020年10月〜12月期住宅ローン新規貸出額:5兆6,193億円(前年同期比+16.5%)
前年同期比では+16.5%の増加ということで・・・大きく伸びています!これは前年に消費税増税の「反動減」があった影響があるのでしょうね。つまり「2019年10月〜12月期が少なすぎた」ということではないかと思いますが、これまでの新規貸出額の推移をグラフ化するとこうなります。
確かに前年同期が少なかったというのはありそうですが、それを考慮してもかなり好調な結果だったわけですね!過去7年で最高水準です。
とすると「前年の反動減」だけでは説明できないですね。意外とコロナ禍が住宅需要を刺激したのでしょうか?だとすると興味深いです。
ちなみに主要業態の10月〜12月期の結果はこういうことになります。
・国内銀行 : +24.2%
・信用金庫 : +12.3%
・労働金庫 : −4.1%
・住宅金融支援機構 : +0.7%
かなり明暗が分かれていますね。銀行が極めて好調だった一方で、これまで好調だった労働金庫が苦戦したという結果です。何があったのでしょうか。
次に同じ調査からフラット35の貸出額と長期金利の推移をチェックしてみるとこうなります。
こちらは特に波乱はなく安定した貸出が続いていますね。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>