※当サイトには広告リンクが含まれています。
この数年の住宅ローン市場の最大のハイライトは日銀の実質的な利上げに伴う長期金利の上昇ですかね。長期金利は過去3年でこのように推移しています。
右肩上がりで上昇しているわけですね!フラット35などの長期固定金利には逆風が吹いていると言えます。
では実際に貸し出し状況がどうなっていたのかと言うと、そうした「住宅ローン需要」をタイムリーに知ることができるデータが、住宅金融支援機構が3ヶ月に1回発表する「業態別の住宅ローン新規貸出額」調査です。その最新版=2023年4月〜6月期の結果が発表されていますので早速チェックしてみるとこうなっています。
結果はこうですね。
・2023年4月〜6月期住宅ローン新規貸出額:4兆7,007億円(前年同期比−6.1%)
やはり前年比で大きく減少しています。金利上昇が向かい風となっているのでしょう。
インフレに伴う不動産価格の上昇も足を引っ張っているのかもしれませんが。
これまでの新規貸出額の推移をグラフ化するとこうなります。
こうしてみるとそこまで苦戦しているようでもない気もしますが、とは言いつつ過去2年と比べると減少しています。
次に同じ調査からフラット35の貸出額と長期金利の推移をチェックしてみるとこうなります。
想像通り金利上昇が逆風となり、フラット35は苦戦しているわけですね。苦戦というより惨敗に近い状況です。
長期金利が上昇しても変動金利は上がりませんので、住宅ローンの固定金利と変動金利の差がどんどん広がっています。固定金利タイプの住宅ローンが苦戦するのは当然です。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>