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11月も末日となりました。主要銀行の12月の住宅ローン金利を速報としてご案内したいと思います。
日銀は2021年年3月の金融政策決定会合で、イールドカーブコントロールによって「−0.2%〜+0.2%」のレンジ内に抑え込んできた長期金利の変動幅を「−0.25%〜+0.25%」に拡大しました。
さらに2022年12月に変動幅を再拡大し「−0.5%〜+0.5%」としました。
加えて2023年7月には上限が「+1.0%」に引き上げられました。こっそりジワジワ、実質的な「利上げ」が行われているわけですが、過去1年の長期金利の動きをチェックするとこのようになっています。
やはりイールドカーブコントロールが修正されたタイミングで 、明らかに上昇していることが分かります。足元では0.660%と先月に比べれば低下しているものの、上昇傾向を維持しています。
なお短期金利については引き続き「マイナス水準」で安定的にコントロールされていますので、「変動金利」は今のところ金利変動を心配する必要はありません。ますます変動金利の人気が広がりそうです。
ちなみに、当サイトでは12月の住宅ローン金利について以下の通り予測しました。
>>>[2023年12月の住宅ローン金利予想] 変動は据置、固定もほぼ変わらず
12月の住宅ローン金利の予想は「変動金利タイプは据え置き。固定金利タイプはほぼ変わらず。」としました。
次に12月のフラット35の金利については以下の通り予測しました。
>>>[2023年12月のフラット35金利予想] 前月比-0.07% フラット35金利1.89%?
具体的にはこうですね。
・フラット20金利 : 1.48% → 1.43% (−0.05%)
・フラット35金利 : 1.96% → 1.89% (−0.07%)
では実際にはどうかと言うと、先行して発表した金融機関によれば12月のフラット35/20はこういうことのようです。
・フラット20金利 : 1.48% → 1.43% (−0.05%)
・フラット35金利 : 1.96% → 1.91% (−0.05%)
>>>[速報!2023年12月のフラット35金利] フラット35=1.91%、フラット20=1.43%
今回はフラット20のみですが無事に当たりました。
では本題に戻って12月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2023年12月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.475% → 0.475% (据え置き)
・10年固定 : 1.170% → 1.250% (+0.08%)
・20年固定 : 2.100% → 2.150% (+0.05%)
・30年固定 : 1.920% → 1.970% (+0.05%)
上記の通り長期金利は過去1ヶ月でハッキリ低下しましたが、三菱UFJ銀行の主要な固定金利はなぜか全体的に引き上げとなっています。
他の大手銀行が追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の12月の金利はこうなっています。こちらは保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2023年12月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.825% → 0.825% (据え置き)
・10年固定 : 2.000% → 1.850% (−0.15%)
・20年固定 : 2.600% → 2.450% (−0.15%)
・30年固定 : 2.240% → 2.080% (−0.16%)
こちらは逆に引き下げです。市場金利的には順当ですね。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2023年12月の住宅ローン金利(実質・最低金利)
・変動金利 : 0.298%〜0.320% → 0.298%〜0.320% (据え置き)
・10年固定 : 1.480% → 1.338% (−0.142%)
・20年固定 : 2.020% → 1.848% (−0.172%)
・30年固定 : 2.040% → 1.858% (−0.182%)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらも全体的に引き下げです。
そうしたわけで12月の住宅ローン金利は、今のところ「変動金利タイプは据え置き。固定金利タイプは全体的に引き下げ。」と言うことで、当サイトの予測=「変動金利タイプは据え置き。固定金利タイプはほぼ変わらず。」は・・・外しましたかね・・・。月初に各銀行の金利をチェックしたいと思います。
なお、すでにこれら3銀行の12月の住宅ローン金利は発表されておりますので確定です。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
局所局所では違和感のある動きもありますが、全体的には長期金利に連動して推移していることが分かります。
みなさんが12月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>