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3月も末日となりました。主要銀行の4月の住宅ローン金利を速報としてご案内したいと思います。
日銀は2021年年3月の金融政策決定会合で、イールドカーブコントロールによって「−0.2%〜+0.2%」のレンジ内に抑え込んできた長期金利の変動幅を「−0.25%〜+0.25%」に拡大しました。
さらに2022年12月に変動幅を再拡大し「−0.5%〜+0.5%」としました。
加えて2023年7月には上限が「+1.0%」に引き上げられ、ついに2024年3月にはイールドカーブコントロールそのものが終了しました!
こっそりジワジワ、実質的な「利上げ」が行われてきたわけですが、過去1年の長期金利の動きをチェックするとこのようになっています。
昨年11月くらいまで右肩上がりで上昇してきた長期金利ですが、そこで一旦ピークアウトし、足元では0.725%となっています。
3月にマイナス金利も同時に解除されましたが、逆に「次の利上げはかなり先」という見方が広まっているということなのでしょう。
ちなみに、当サイトでは3月の住宅ローン金利について以下の通り予測しました。
>>>[2024年4月の住宅ローン金利予想] 変動はほとんど変わらず、固定は+0.1%程度上昇
4月の住宅ローン金利の予想は「変動金利タイプはほとんど変わらず。固定金利タイプは全体的に+0.1%程度上昇。」としました。
次に4月のフラット35の金利については以下の通り予測しました。
>>>[2024年4月のフラット35金利予想] 前月比+0.06% フラット35金利1.90%?
具体的にはこうですね。
・フラット20金利 : 1.36% → 1.42% (+0.06%)
・フラット35金利 : 1.84% → 1.90% (+0.06%)
では実際にはどうかと言うと、先行して発表した金融機関によれば4月のフラット35/20はこういうことのようです。
・フラット20金利 : 1.36% → 1.43% (+0.07%)
・フラット35金利 : 1.84% → 1.82% (−0.02%)
>>>[速報!2024年4月のフラット35金利] フラット35=1.82%、フラット20=1.43%
フラット20はともかく35の方は丸っきり外しましたね。残念です。
では本題に戻って4月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2024年4月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.475% → 0.425% (−0.05%)
・10年固定 : 1.110% → 1.060% (−0.05%)
・20年固定 : 2.020% → 1.930% (−0.09%)
・30年固定 : 1.850% → 1.750% (−0.10%)
上記の通り長期金利は過去1ヶ月でわずかに上昇した他、マイナス金利もイールドカーブコントロールも終了しましたが、三菱UFJ銀行の主要な金利は変動金利も含め逆にハッキリ引き下げですね!驚きです。
他の大手銀行が追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の4月の金利はこうなっています。こちらは保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2024年4月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.825% → 0.825% (据え置き)
・10年固定 : 1.850% → 1.850% (据え置き)
・20年固定 : 2.450% → 2.500% (+0.05%)
・30年固定 : 2.080% → 2.110% (+0.03%)
こちらは据え置きもしくは若干の引き上げですね!順当だとは思いますが。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2024年4月の住宅ローン金利(実質・最低金利)
・変動金利 : 0.298%〜0.320% → 0.298%〜0.320% (据え置き)
・10年固定 : 0.948% → 1.198% (+0.25%)
・20年固定 : 1.568% → 1.558% (−0.10%)
・30年固定 : 1.618% → 1.598% (−0.02%)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらは上げ下げマチマチで3者3様です・・・。
そうしたわけで4月の住宅ローン金利は、今のところ「変動金利タイプも固定金利タイプも上げ下げマチマチ。」と言うことで、当サイトの予測=「変動金利タイプはほとんど変わらず。固定金利タイプは全体的に+0.1%程度上昇。」は外したようですね・・・月初に各銀行の金利をチェックしたいと思います。
なお、すでにこれら3銀行の4月の住宅ローン金利は発表されておりますので確定です。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
局所局所では違和感のある動きもありますが、全体的には長期金利に連動して推移していることが分かります。
みなさんが4月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>