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毎月大体残り3営業日くらいになってくると、各種報道によって翌月の大手銀行の金利が分かってきます。そこでそうした情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。
ちなみに、すでに4月の住宅ローン金利の全体的な予測については以下の通りご案内しております。
>>>[2017年4月の住宅ローン金利予想]
全体的には据え置きも、需要期終了により多少の引き上げあり
4月の住宅ローン金利は「全体的には据え置きも、需要期終了により銀行によっては多少の引き上げあり」と予想しました。
次に4月のフラット35の金利については以下の通り予測しております。
>>>[2017年4月のフラット35金利予想]
前月比−0.01% フラット35表面金利1.11%?
まとめるとこうですね。
・フラット20金利 : 1.01% → 1.00% (−0.01%低下)
・フラット35金利 : 1.12% → 1.11% (−0.01%低下)
こちらは多少低下すると予想しております。
では本題に戻って報道内容をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年4月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.875% → 0.875% (据え置き)
・10年固定 : 0.550% → 1.050% (+0.50%上昇)
変動金利は「据え置き」、10年固定金利は何と「+0.50%上昇」もの上昇となっています。+0.05%ではなく+0.50%ですからね!なかなか劇的な金利変更です。
長期金利についてはグラフの通り全体的には低下傾向にあり、多少下がっても良さそうなものですが、やはり3月の需要期が終わって一気に元の水準に戻したということなのでしょう。
上記の通り「需要期終了により銀行によっては多少の引き上げあり」と予想しておりましたが、しかしそれでも想像を超える金利の引き上げです。もしかすると申し込みが多く来すぎているのかもしれません。今月=3月も金利を引き上げていましたしね。
なお上記は表面金利であり保証料(+0.2%)込みではこのようになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年4月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 1.075% → 1.075% (据え置き)
・10年固定 : 0.750% → 1.250% (+0.50%上昇)
他の大手銀行が「利上げ」で追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の4月の金利はこうなっています。こちらは最初から保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2017年4月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.800% → 0.800% (据え置き)
・10年固定 : 1.025% → 1.075% (+0.05%上昇)
こちらも三菱UFJ銀行と同様「金利引き上げ」ですが、金利上昇幅は+0.05%ということで、一桁違いますね・・・。やはり三菱UFJ銀行の金利引き上げは「異常」であり、「事件」と言っていいのかもしれません。
結果的に大手銀行の中でも対応が分かれてくることになります。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2017年4月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.447%〜0.568% → 0.447%〜0.568% (据え置き)
・10年固定 : 0.560% → 0.560% (据え置き)
・20年固定 : 1.060% → 1.060% (据え置き)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらは上記メガバンクとは対照的にいずれも「据え置き」ですが、市場金利の動向を考えればむしろこちらの方が自然な金利設定と言えます。人気がますます集中しそうですね。
なお今回はすでに月末となっていることからいずれも確定金利です。ご留意ください。
いずれにしても4月の住宅ローン金利は概ね予想通り、「全体的には据え置きも、需要期終了により銀行によっては(多少の)引き上げあり」ということになりそうです。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
概ね連動しているわけですが・・・ただやはり、三菱UFJ銀行の来月の金利引き上げは「異常」ですね!
参考になさってください。
みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>