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11月も末日ですね!主要銀行の12月の住宅ローン金利を速報としてご案内したいと思います。
先月もご案内したように日銀は7月末の金融政策決定会合で、イールドカーブコントロールによって「−0.1%〜+0.1%」のレンジ内に抑え込んできた長期金利の変動幅を「−0.2%〜+0.2%」に拡大すると発表しました。
これまで長期金利は何度もこの「+0.1%の天井」にトライしてきた経緯がありますので、実質的には「変動幅拡大」というよりは「金利上昇容認」ですね。長期金利は今後0.2%に向かって上昇していくものと思います。住宅ローンの固定金利も同様に上昇していくでしょうからご注意ください。
ではその後の長期金利はどうなっているかと言うと、直近の動きをチェックするとこのようになっています。
9月までは予想通り上昇していた長期金利ですが10月からはハッキリ低下していますね。これは恐らく同じ時期に株価が大きく低下したからだと思います。基本的には株価と金利は相関して動きます。日経平均のグラフはこうです。
ただ実体経済が好調なことを踏まえれば、株価だけが下がっていくことはないと思います。とするとどこかで株価は反転し、それに伴って長期金利も再び上昇傾向になってくるのではないかと思います。
長期金利の新しい上限である0.2%から逆算すれば、住宅ローンの固定金利もまた+0.1%程度の金利上昇リスクがあるということですね。頭の片隅に入れておいていただければと思います。
なお短期金利については引き続き「マイナス水準」が維持されていますので、住宅ローン金利の中でも「変動金利」については今のところ金利上昇を心配する必要はありません。ますます変動金利の人気が広がりそうですね。
ちなみに、当サイトでは12月の住宅ローン金利について以下の通り予測しました。
>>>[2018年12月の住宅ローン金利予想]
基本据え置き 株価+キャンペーンによって多少変動する可能性あり
12月の住宅ローン金利は「変動金利タイプは据え置き、固定金利タイプは基本的に据え置きも多少上下する可能性あり」としました。予測になっていなかった気もしますが、金利が上がるとすれば「株価上昇」、金利が下がるとすれば「株価下落+キャンペーン優遇」と補足しました。
次に12月のフラット35の金利については以下の通り予測しました。
>>>[2018年12月のフラット35金利予想]
前月比−0.04% フラット35表面金利1.41%?
具体的にはこうですね。
・フラット20金利 : 1.35% → 1.32% (−0.03%低下)
・フラット35金利 : 1.45% → 1.41% (−0.04%低下)
では実際にはどうかと言うと、先行して発表した金融機関によれば12月のフラット35/20はこういうことのようです。
・フラット20金利 : 1.35% → 1.32% (−0.03%低下)
・フラット35金利 : 1.45% → 1.41% (−0.04%低下)
>>>[速報!2018年12月のフラット35金利]
フラット35=1.41%、フラット20=1.32%
今回は割と分かりやすかったですが、ピタリと当たってよかったです。
では本題に戻って12月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2018年12月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.525% → 0.525% (据え置き)
・10年固定 : 0.850% → 0.800% (−0.05%低下)
上記の通り11月の長期金利はかなりハッキリ低下しましたので、それに合わせて10年固定金利も0.05%引き下げということですね。
なお上記は表面金利であり保証料(+0.2%)込みではこのようになります。
◆三菱UFJ銀行の2018年12月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.725% → 0.725% (据え置き)
・10年固定 : 1.050% → 1.000% (−0.05%低下)
他の大手銀行が追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の12月の金利はこうなっています。こちらは最初から保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2018年12月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.825% → 0.825% (据え置き)
・10年固定 : 1.100% → 1.050% (−0.05%低下)
こちらも三菱UFJ銀行と同じ動きですね。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2018年12月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.428%〜0.457% → 0.428%〜0.457% (据え置き)
・10年固定 : 0.860% → 0.810% (−0.05%低下)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらも同様です。
ただし別途、「三井住友信託銀行の口座開設をすれば金利を0.01%優遇」する制度も始まっていますので相対的な魅力は増しています。この優遇制度を利用すれば金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2018年12月の住宅ローン金利(三井住友信託銀行の口座開設)
・変動金利 : 0.428%〜0.457% → 0.418%〜0.447% (−0.01%優遇)
・10年固定 : 0.810% → 0.800% (−0.01%優遇)
そうしたわけで12月の住宅ローン金利は今のところ「変動金利タイプは据え置き、固定金利タイプはわずかに低下」と言うことで、当サイトの予測=「変動金利タイプは据え置き、固定金利タイプは基本的に据え置きも多少上下する可能性あり」は当たったような、外したような、微妙なところですね・・・。
なお、すでにこれら3銀行の12月の住宅ローン金利は発表されておりますので確定です。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
2017年は違和感だらけだった三菱UFJ銀行の金利もようやく自然な動きになってきました。
一方、住信SBIネット銀行の金利がジワジワ上昇しているように見える点は気になりますね。それでも相対的に低金利であるのは間違いありませんが。
みなさんが12月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>